バブルの遺産

リゾートマンションに住むという選択肢~苗場編1

越後湯沢のリサーチから約2年・・・
時折メディアで取り上げられることもありましたね。

さて、2年前に時間の関係で行けなかった苗場でありますが、更なる値崩れが起きているようです!!

なんかもう数十万円どころか、最安10万円です。

どれだけボロくて不便なのか?リゾート地に住むという選択肢をとことん追求するにあたって、
やはり「苗場」は見ておかなくてはならないでしょう。
越後湯沢だけではね・・・

まあ、苗場に行くだけってのもアレなんで、途中で富岡製糸場を見学してきましたけどね。

今回も越後湯沢編同様、「港区ではベンツがカローラの6倍売れている~データで語る格差社会~」清水草一(扶桑社)という書籍を参考にしています。⊂(^-^)b
※以下「ミナカロ」

関越道を月夜野ICで下りて、国道17号へ。
そう、苗場は関越トンネルに入る前に高速を下りるんですね。
湯沢は関越トンネルを抜けて、湯沢市街の中に湯沢ICがあるんですけど、苗場は一般道で、しかも険しい峠道を越えなくてはならないのです。⊂(´A`)⊃

国道17号(三国街道)は、かつては大動脈であったはず。
だが現在、首都圏と新潟を移動するのに、この国道17号を利用する方はどれだけいるのでしょうか。
高速道路は味気ない、節約のため、という理由で一般道を使う場合も多いと思いますが、そのような方でもこの峠越えだけは高速を使いたくなるかもしれません。

途中、温泉が数ヶ所。猿ヶ京温泉という総称らしいです。
渋い感じでしたが、バブルの頃は賑わっていたのかなあ・・。

「’85年に関越トンネルが開通し、群馬側の月夜野インターと新潟側の越後湯沢インターとほぼ等距離になった苗場は、微妙な位置に追いやられた。
国道17号線の三国トンネルは、現在も照明が暗く幅も狭いままで、大型トラックがすれ違うのは困難。乗用車でも突入前には緊張感が走る。
まずインフラで時代に取り残されてしまっている。」(ミナカロ)

幸いにも大型トラックはこなかった。よかった、よかった。

さあトンネルを抜けて苗場!
月夜野ICから約30km。法定速度で50分ほどでしょうか。(険しいので60km平均なんてとてもとても・・・)

いきなりバブリーな建物が見えてまいりました!!!

ど こ が 廃 墟 だ !

こちらは15階建てのヴィラ苗場クリスタル1号館。
普通に立派なリゾートマンションだと思いますが、、、
全く古い感じはしなく、フロントにも人がいます。
駐車場は屋根付き。

それもそのはず、越後湯沢編2で紹介したグランドウイング舞子高原と同様の、バブル崩壊後物件なのです。
H4年完成、苗場で最も新しいリゾマンらしい。(つまり2号館以降は存在しない。開発どころではなくなったのだろう、多分。)

越後湯沢編でも触れましたが、数十万の投げ売り物件と、数百万のゴージャス物件の2種類があるということです。

ごっちゃにして考えてはいけませんね。
もちろんこの物件は後者の方・・・
と思ったら、、、

このクリスタル1号館、なんと1LDKは10万円から売りに出されています!!!

そんなバカな!
2LDKも100万円程度で売られていますね\(´A`)/

温泉、大浴場はありませんが、もちろん管理費は高め。
15,000円から40,000円台といったところ。

しかし、注意してください!購入時に「特別積立金」というのが必要な場合があります。
だいたい10万円から30万円くらいです。
修繕積立金のように毎月支払わなくてはならないわけではありませんが、
10万円物件と言ってもそれポッキリでは終わらない物件があるのには要注意です。
それに加えて、どんな物件にも必要な仲介手数料や不動産取得税もかかります。

この「特別積立金」、滞納されていた分の肩代わりなのでしょうか。
問題点編で触れた、管理費や修繕積立金の滞納分を購入者が払うというアレなのか?
ちょっとイマイチ位置づけがわかりませんが、とにかくリゾートマンションの購入時には、これの有無を確認したほうがいいですね。

このクリスタル1号館は必要なようです。
「特別積立金」が必要な物件は、その旨が明記されているようですし(少なくとも株式会社ひまわりのHPでは載っています。)
本気で考えているなら、不動産会社に聞いてみましょう⊂(^-^)b

設備としては、売店、コミュニケーションルーム、スポーツルーム、スキーロッカー、キッズルーム、レストラン、テニスコート・・・
レストランは金の夜、土日祝、GW、お盆、年末年始のみの営業。要予約。
洗濯機は各戸備え付け。これは大きいかもしれないですね。コインランドリーの物件も多いですから。

総戸数533戸で駐車場には・・・10台くらい停めてありましたかね・・・。
土曜日とはいえ11月上旬。オフシーズンではありますが。
定住者が増えているといっても、この程度ということか?

クリスタル1号館は苗場の一番端に位置します。
更に車を走らせると、、、

出ました出ました、高層建築物が!!

ファミールヴィラ苗場タワー(左)
H2年完成。276戸、30階建て・・・。
大浴場、レストランは無し。

あの、、、ここも1LDKが10万円なんですけど・・・。

コンフォート苗場
H2年完成。234戸。
人工温泉の大浴場あり。レストランは月曜定休で通年営業(マジ?)

1LDKは30~120万くらい。特別積立金はないようです。

ただしここは駐車場が有料。高額ではありませんが、心情的にアホくさいかもしれません。

なんとまあゴージャス。
一見ホテルかも?と思っても近寄るとリゾマンだったり。

ちょっと「廃墟」なイメージとは違いますねえ。
しかしここからが本丸。「ヴィラ苗場」へと向かいます。

リゾートマンションに住むという選択肢~苗場編2へ続く

※この記事は前身ブログの記事(2015年11月掲載)を一部修正したものです。
あくまで当時の情報であることをご了承ください。

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