バブルの遺産

リゾートマンションに住むという選択肢~苗場編2

苗場編1でゴージャスなバブル崩壊後物件を見た後は、噂のヴィラ苗場に向かう。

苗場の中心部、国道353号との交差点付近から東側の丘へ。
対向車が来たらヤバそうな古い舗装道路の坂道を上る。

これがヴィラ苗場5号館・・・
いやいや別に廃墟には見えない。

ただなんと言いますか、

普 通 の 団 地 で す ね 。

レストランとかプールとか、そんなものは一切ないです。

隣は6号館。ほぼ同じ造りと思われます。
車はまばらですねえ。広い駐車場はガラガラ。

更に細い坂道を上ると9号館にたどり着きます。

う~ん。

や っ ぱ り 団 地 で す よ 。

S58年完成。431戸。
フロントも無くオートロックも無い。

軒並み10万~30万程度で投げ売りされています。

「これでも20年前は夢の館だったのだ」(ミナカロ)

※本が出版されたのは2008年ですので、まあ現在からすると7年前ということになりますね。

いよいよ、ヴィラ苗場1・2号館へ。
高台の9号館から少し下ると・・・

なんと野生の猿が!!

周辺に2~3匹いましたね。
これはびっくりです。

2号館の少し手前のスペースに車を停めます。
そうです、、1・2号館には駐車場が無いのです。

そして2号館の手前には、

出ました・・これは廃墟っぽい。

これはミナカロに載っているホテルグリーンプラザ、だろうか。
S56年完成のオーナーズホテル。
営業している雰囲気ではないが・・・

ちょっと自信はないですね。

更にはこんな廃墟じみた建物もありました。

ヴィラ苗場2号館。

いや、そんなにオンボロといった感じではないですね。
リゾートという感じでもないですが。

S52年完成。128戸。

こちらがエントランス。関係者以外入館禁止の貼り紙がありました。

さらに奥へと足を進める。
道路に動物の糞らしきものが点々としている。
もしかしたら、猿の糞かもしれません。

こちらがヴィラ苗場1号館。

背後のタワーとの落差がすごいですね・・・。

もはや公営住宅と言われても違和感がない。

エントランス。うーん。

S58年完成。125戸。

9号館ですら10万円なのですから、こちらも当然10万円。

プール、大浴場、レストラン、ゲストルーム、スポーツルーム。
なんもなし。
管理費は15,000円~20,000円前後。

ユニットバスの部屋もあるみたいですね。

あとやはり致命的なのが駐車場。
先ほどの6号館まで歩かなくてはいけない。
車必須地域でこれは・・。

まあ2号館の前には路上駐車が2~3台あったので、オフシーズンならそれで許されるのかもしれません。
1号館の先はどんづまりですので、それほど迷惑にもならないのでしょう。

しかし、同じ値段ならば、クリスタル1号館かファミールヴィラ苗場タワーの方がいいのでは?
もちろん管理費は高くなって、クリスタルの方は特別積立金の支払いもありますけれども。

「かつて苗場は憧れの地だった。苗場は日本一華やかなゲレンデであり、ハイシーズン、苗場プリンスホテルの部屋を押さえるのは、電通などに知り合いがいなければ不可能と言われていた。実際の部屋は狭くて安普請であっても、そこに泊まることはステイタスで、ユーミンの世界そのものだったのである。苗場プリンスに泊まるのがステイタスなら、ヴィラ苗場を持っていることはもっともっとステイタスだった。」(ミナカロ)

―― 憧れの地 ――

本当にこの場所が・・・?

シャッター、廃業したホテルや飲食店。

ロスジェネより下の世代の私には全く想像がつかなかった。
もちろん今はオフシーズンではありますが・・。

やはり現地の雰囲気を肌で感じるということは重要です。
少なくとも物件そのものは「廃墟」というほどでもないということがわかりました。

ではどうでしょう。ここに住んでみるというのは?

リゾートマンションに住むという選択肢~苗場編3へ続く

※この記事は前身ブログの記事(2015年11月掲載)を一部修正したものです。
あくまで当時の情報であることをご了承ください。

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